第四十六番 浄瑠璃寺
第46番札所 医王山 養珠院 浄瑠璃寺(いおうざん ようじゅいん じょうるりじ)
浄瑠璃寺について
四国八十八箇所第四十六番札所の浄瑠璃寺は、遍路の元祖・右衛門三郎の故郷に位置し、松山市内八ヶ寺の最初の札所です。
和銅元年(708年)、奈良の大仏開眼に先立つ布教の途上、行基菩薩がこの地を仏法流布の適地と定め、白檀で薬師如来像を刻み、日光・月光菩薩と十二神将を脇侍として安置しました。
寺名は薬師如来の住まう瑠璃光浄土に由来します。
大同2年(807年)、弘法大師が唐から帰朝後にこの地を訪れ、荒廃した伽藍を修復して四国霊場に加えました。
室町時代末期には足利幕府の武将・平岡道倚が病気平癒の御礼として寺を再興しましたが、正徳5年(1715年)の山火事で本尊と脇侍以外のほとんどを焼失しました。
現在の堂宇は、天明5年(1785年)に地元庄屋から住職となった堯音が、托鉢行脚で集めた浄財で再建したものです。
堯音は社会事業家としても知られ、岩屋寺から松山市までの土佐街道に8つの橋を架けました。
境内には樹齢1000年を超すイブキビャクシン(市天然記念物)があり、また藤棚脇の一願弁天は芸術・知恵・財宝の守護神として信仰を集めています。
参道入口には「永き日や衛門三郎浄るり寺」と刻まれた正岡子規の句碑があり、「御利益のよろず屋」として親しまれています。
- 創建
- 和銅元年(708)
- 開基
- 行基菩薩
- 宗派
- 真言宗豊山派
- 御本尊
- 薬師如来
- 御真言
- おんころころせんだりまとうぎそわか
- 御詠歌
- 極楽の浄瑠璃世界たくらえば
受くる苦楽は報いならまし
- 住所
- 〒791-1133 愛媛県松山市浄瑠璃町282
- 電話
- 089-963-0279
- 駐車場
- 無料(8台)
- アクセス
- 霊場会サイト
- https://88shikokuhenro.jp/46joruriji/
- Wikipedia
- https://w.wiki/CCVY