第三十一番 竹林寺

第31番札所 五台山 金色院 竹林寺(ごだいさん こんじきいん ちくりんじ)

竹林寺について

四国八十八箇所第三十一番札所である竹林寺は、土佐を代表する古刹として、また「南海第一道場」と称された学問寺院として、深い歴史と文化を今に伝えています。

神亀元年(724年)、聖武天皇が中国・五台山で文殊菩薩に拝する夢を見たことから、天皇は行基菩薩に五台山に似た霊地を探すよう命じました。
行基はこの地を選び、自ら栴檀の木で文殊菩薩像を彫って本堂に安置し、開創しました。
その後、大同年間(806-810年)には弘法大師が瑜伽行法を修め、荒廃していた堂塔を修復して霊場としました。

鎌倉から南北朝時代には、高名な臨済宗の学僧・夢窓国師(1275-1351)が山麓に吸江庵を建てて二年余りにわたり後進の育成に努めるなど、多くの学僧が集まる学問寺院として栄えました。

慶長6年(1601年)、山内一豊が土佐初代藩主となって以降は、歴代藩主の篤い帰依を受けて寺運は隆盛を極めました。
「文殊堂」と呼ばれる江戸時代前期建立の本堂は国の重要文化財に指定され、山門左手の宝物館には藤原時代から鎌倉時代にかけての重要文化財の仏像17体が収蔵されています。

竹林寺は文化的にも重要な場所です。
「よさこい節」に歌われる「土佐の高知の播磨屋橋で坊さんかんざし買うを見た」の坊さんは、江戸時代末期に当寺の脇坊・南の坊に住んでいた純信という修行僧だったといいます。
また、門前には世界的植物学者・牧野富太郎博士の記念館と県立牧野植物園があり、土佐の文化発展に大きな役割を果たしてきました。

境内からは高知の市街地と瓢箪形の浦戸湾が一望でき、明治の廃仏毀釈で一時衰退したものの、その後再興を果たし、今も土佐随一の名刹として多くの参拝者を迎えています。

創建
神亀元年(724)
開基
行基菩薩
宗派
真言宗智山派
御本尊
文殊菩薩
御真言
おんあらはしゃなう
御詠歌
南無文殊三世の仏の母ときく
我も子なれば乳こそほしけれ
住所
〒781-8125 高知県高知市五台山3577
電話
088-882-3085
駐車場
無料(普通車100台、マイクロバス10台、大型バス5台)
アクセス
【最寄駅】
葛島橋東詰駅39分(3.1㎞)
【最寄バス停】
竹林寺前2分(130m)
公式サイト
http://www.chikurinji.com/
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霊場会サイト
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Wikipedia
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